エクスカーショニスト・パークの裏ワザ 日本の国内線にアメリカ国内線を0マイルで追加!

今年の10月に実施されたマイレージプラス特典航空券のルール改定。
日本国内線にアメリカ国内線を0マイルで追加する方法やビジネスクラスでの南アジア周遊などExcursionist Perk についての裏技的な利用方法をお伝えします。
以前ストップオーバー廃止の記事でもお伝えしましたが、内容をおさらいしておきましょう。

マイレージプラス改悪? 特典航空券のストップオーバー廃止へ 変更・キャンセル手数料も改定

ストップオーバー廃止 Excursionist Perk の導入

Excursionist Perkとは周遊旅行のこと。
今回の改定では往復航空券のストップオーバーが廃止され、Excursionist Perkが導入されました。
「成田→フランクフルト→ロンドン→成田」の場合は、必要マイルは以下の合計になっています。
  • 成田→フランクフルト 45,000マイル
  • フランクフルト→ロンドン 0マイル
  • ロンドン→成田 45,000マイル
すなわち、合計90,000マイルで発券可能。

Excursionist Perk の出発地と目的地は同一地域内でなければならない

Excursionist Perk の出発地と目的地は同一地域でなければなりません。
上記の例の場合は出発地が成田で到着地も成田なので対象となります。

単一地域内で完結する旅程の場合 Excursionist Perk は対象外

同一地域内で完結してしまう旅程の場合は Excursionist Perk の対象外となります。
例えば、「羽田→関西→福岡→羽田」の場合で関西と羽田でそれぞれ24時間以上滞在する場合などが該当します。
  • 羽田→関西 5,000マイル
  • 関西→福岡 5,000マイル
  • 福岡→羽田 5,000マイル
合計で15,000マイル必要です。

ただし、関西または福岡のいずれか、もしくは両都市での滞在が24時間以内の場合は通常の乗継となり、10,000マイルで発券できる場合があります。

では、実際にどんな経路で裏技的な発見ができるか見てみましょう。

日本の国内線にアメリカ国内線を組み合わせて発券!なんと10,000マイル

それでは、まず、わずか10,000マイルの日本国内の特典航空券に他の特典航空券(一区間)を足した例を見てみましょう。
  1. 大阪→札幌 5,000マイル
  2. ニューヨーク→ロサンゼルス 0マイル
  3. 沖縄→大阪 5,000マイル
実際の必要マイル数です。


こんな感じで1万マイルとなります。
経路は以下のとおり。

おさらいです。


やっぱり10,000マイルです。

東南アジア域内特典を活用した周遊プラン

今度、東南アジア域内の特典を利用して周遊するプラン。
日本出発をビジネスクラスとすることで、最後の1区間以外はビジネスクラスで利用が可能です。
  1. 成田→ジャカルタ 40,000マイル
  2. ジャカルタ→香港(バンコク経由) 0マイル
  3. 福岡→羽田 5,000マイル
上記の例でわかるように、2区間目の必要マイルが0となります。
それでは実際の予約画面をご覧に入れます。

まず、成田からジャカルタ

 続いて、ジャカルタからバンコク経由香港

 最後は福岡から羽田

 やっぱり45,000マイル


さて、なんでこのような発券が可能になっているのでしょうか?

本当は裏技ではない規則通りの発券

Excursionist Perk の出発地と目的地は同一地域内

日本国内線+アメリカ国内線のプランも、東南アジア周遊プランも出発地は日本国内。到着地も日本国内、したがって同一地域の条件を満たしています。

単一地域内で完結しない旅程だから Excursionist Perk は対象に

先ほど紹介した日本国内線にアメリカ国内線を追加するプラン。
  1. 大阪→札幌 5,000マイル
  2. ニューヨーク→ロサンゼルス 0マイル
  3. 沖縄→大阪 5,000マイル
第1・第3区間は日本国内線だけの旅程だから単一地域内だけだと思いきや、第2区間で米国内線を旅程に追加することによって単一地域内で完結していた旅程が単一地域内では完結しなくなることによって、この規則もクリアされます。

ユナイテッド(旧コンチネンタル)の予約システムって変なクセがあると思っていましたが、このエクスカーショニスト・パークも規則通りの杓子定規な対応。

なんとなく、違和感を感じなくもないですが、規則上は問題なしです。

ただし、なぜか発券がうまくいかない区間もあります。

区間放棄はご法度!航空券が無効に

航空券は券面の順番から順に使用しなくてはなりません。
例えば第1区間を使用せずに第2区間を使用することはできません。
特に現在ではオンラインで使用/未使用がわかるようになってきましたので絶対にやめましょう。

第3区間のみを放棄することは航空券の規則上は問題ありませんが、一応、グレー。
せっかくなので利用するようにしたいものです。

地域の一覧は以下のとおり

マイレージプラスの地域は以下のように分かれています。
  • 米国本土、アラスカ州およびカナダ
  • ハワイ
  • メキシコ
  • カリブ海諸国
  • 中米
  • 南米北部地域
  • 南米の南部地域
  • ヨーロッパ
  • 中東
  • アフリカ北部地域
  • 中央・南アフリカ
  • 北アジア
  • 中央アジア
  • 南アジア
  • 日本
  • オセアニア
  • オーストラリアおよびニュージーランド
含まれる国が変更になることや新しい区分ができることもありますので最新情報はユナイテッド航空のホームページで確認しましょう。

注意点

日本国内線の特典航空券の予約開始は60日前からとなっています。
日本国内線を第1・第3区間とする場合は第2区間(エクスカーショニスト・パーク部分)にも60日前規則が適用されます。

最終出発地と最終到着地は同一にする必要があります。
  1. 成田→ジャカルタ
  2. ジャカルタ→香港(バンコク経由)
  3. 福岡→羽田

いずれ是正される可能性も…

今回、規則通りといえば規則通りですが、あまりにも不自然な経路でも発券可能。
既に海外WEBサイトでもこのワザは取り上げられてますし、日本でも話題になっています。

ストップオーバーの廃止も極端な大回りでのストップオーバーが原因の一つと考えられますし、コンチネンタルとの統合以前に大回り旅程が流行った時に、上限のマイル数が定められたこともありました。

こんな裏技的なものが可能になるなら、エクスカーショニスト・パークよりもまだ前のストップオーバーのほうが自然だよね。
ヨーロッパ行きの南回りは別に不自然な経路ではなかったのに現在のエクスカーショニスト・パークの対象外。

やっぱりそのことを考えると改悪には違いないですが、東南アジアの周遊旅程などは楽しめそう。
規則変更に合わせて柔軟に対応してくことも必要だと思います。

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