最初から新シートとなるボーイング777-300型機以外のシートの交換が遅延する可能性が出てきました。
シート以外のプロダクトはすでにスタート
シート以外のラウンジや機内サービスなどはすでにスタートしていますが、肝心のシートは777-300型機が就航するサンフランシスコ-香港と5月からのニューヨーク/ニューアーク-テルアビブ線のみ。先日、ボーイング787-9型機のユナイテッド・ポラリスを経験しましたが、ラウンジも工事中だし、機内サービスはアメニティや機内食は良くなっているけど、ソフト面がまだまだ。
アメリカ系のレガシーキャリアの中では見劣りするユナイテッド航空のビジネスクラス。
シート交換は早いに越したことがありません。
シート製造工場の財務と業務上の問題で製造遅延発生の可能性
ユナイテッド・ポラリスのシートはZodiac Seats UKで製造されます。
以下は導入時のニュースリリース。
ニュースリリースではボーイング777-300型機に加え、787-10型機とエアバスA350-1000型機に導入され、767-300型機と777-200型機が改造されるとリリース。
しかしながら、767-300型機は改修予定は今のところ未定、777-200型機は国内線仕様への改造が進められているだけです。
遅延の発生はZodiac側の問題とSkiftで報じられました。
実際のところ、2017年中はポラリスシートへの改造予定はなし。
また、787-8、787-9型機は導入から日が浅いため順番的にはさらに遅くなります。
旧ユナイテッド航空の現行シート導入時も遅延発生
旧ユナイテッド航空のビジネスクラスシートがフルフラットになった時も遅延が発生しました。
この写真はボーイング767-300型機のものですが、遅延理由は777-200型機の導入に際し、エコノミークラスでの重量バランスの問題が生じたため。
当時の777-200型機のエコノミークラスの座席配置は2-5-2の横9列。
これが問題となり、一時期は2-4-3という配列案もあったものの、結局3-3-3という配列に落ち着きました。
結果的に他のアメリカ系航空会社の中では斜めのライフラット以外のフルフラットが導入されたビジネスクラスだったのにもかかわらず、実際の導入がかなり遅くなってしまいました。
航空業界に遅延はつきものだが…
MRJこと三菱リージョナルジェットでも導入遅延が発生していますし、ボーイング787型機でも遅延が発生。
航空会社では予定の変更が頻繁にあります。
ユナイテッドとしては他のアメリカ系航空会社と比較しても見劣るシートをいち早く交換したいのでしょうが、遅れる可能性が高そうです。
ただし、遅れる場合、実はメリットもあります。
旧機材は特典航空券が取りやすいかも?
当たり前といえばそうなんですが、新シート導入機材と旧シート機材が混在するようになってくると旧シート機材より新シート機材に乗りたいと思うのは当たり前。
旧ユナイテッドの時は新シート導入機材が増え、旧シート導入機材と混在したときに明らかかに旧シートの特典開放席が多かった印象があります。
今のところ777-300型機と他の機材が混在するのは国内線しかありませんが、旧シート機材のビジネスクラスシートが人気が劣るのはあたりまえです。
ということで、現在のところ日本路線は関係ありませんが、あえて旧シート機材を狙って特典航空券の予約をしてみるのもテクニックです。
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