大きく報道されています。
今回の当事者、木島英登氏について2007年当時のブログで取り上げていました。
本日はその時の記事を紹介しようと思います。
そもそも自力でタラップを上がったのは木島氏自身
今回、報道されている内容でのポイントは次の通り。事前に航空会社側に連絡しなかった点
2007年には障害が原因で搭乗拒否をした航空会社に損害賠償を請求した乗客に対して『特別な援助』を必要とする場合は、安全上の理由に基づき運送を拒否できるとし、請求を棄却した事例もあります。
車いすを空港専用に乗り換えて欲しいと依頼されるも拒否
海外の飛行場でもそうですが、一般的には自分の車いすは受託手荷物で運送し、空港内は空港の車いす、搭乗口もしくは機内から機内用の車いすに乗り換えるのが一般的です。車いすに乗ったままタラップに登ろうとする
車いすに乗ったままで複数の同行者が車いすを抱え階段の昇降をするのは危険です。同行者の手伝いなしに自力でタラップを上がった
複数の同行者がいたのにもかかわらず、なぜ、車いすをそのまま持ち上げて搭乗することにこだわったのでしょうか。タラップを這い上がるというような衝撃的な状況を作り出したのは航空会社側ではありません。
それでは2007年当時のブログに掲載した記事を紹介します。
当時の記事は、別の記事に「木島氏が飛行機の座席で排尿している点をどう思うか?」というコメントをいただいたので、その返答として作成したものとなります。
なお、一部木島氏とは無関係の部分については再編集をしています。
座席での排尿は許容されるか~ある障害者のホームページを見て~
当時いただいたコメントに提示されていたアドレスは空飛ぶ車イスなどの著者である木島英登氏のホームページ。Travel for All
機内の座席で排尿されている記載があるということでしたので、気になって確認してみました。
詳細についてはリンク先のページでご確認ください。
トップページから搭乗拒否問題 のリンクをクリックすると、ANAでの搭乗拒否のページに飛びます。
そこでは、現IBEXエアラインズが運航する大阪-伊丹便で、搭乗拒否されそうになった事例が紹介されています。
そして、問題の座席にて排尿をするくだりはアリタリア航空との事例 で書かれています。
皆様はどう思われたでしょうか?
乳幼児のオシメ替えはトイレでするのが常識です。
そのための設備も用意されています。
頚髄損傷者は排便・排尿が困難な場合が多いとされています。
導尿といった方法や集尿器等を用いて失禁対策をしている脊椎損傷者もいます。
医療器具を用いる場合と木島氏がホームページに記載している座席でトイレをすることは根本的に違うと感じるのは私だけではないと思います。
座席での排尿はあくまでも想定であって実際にはやらないのではないか?
あるいは医療器具を用いているのではないだろうか?
しかしながら、木島氏のホームページではそのように読み取る事は出来ませんでした。
また、過去にホームページ上でモスクワからパリに向かうアエロフロートの機上で座席で排尿したことを記載していました。
きーじー 飛行機経験 (アーカイブ:混雑時には表示されません)
飛行機は他の交通機関と違い全員の着席が必要です。
緊急脱出をしなければならない事態に遭遇する確率は非常に稀ですが、その場合の障害者自身、あるいは乗客乗員全員の安全について詳細に検討が必要だと思います。
万一緊急脱出をしなければならない事態になったとき、いかに早く脱出をすることが生死を分けることがあり、奇しくも2007年に発生した中華航空機の那覇での事故はそれを実証したことになります。
障害に臆することなく海外旅行する姿勢は障害を抱えている方たちにとっては、感動的で勇気を与えてくれるものに間違いはないでしょう。
しかし、私は、精神障害者を差別すると感じるような読んでいて賛成できないような内容があり、非常に残念に感じました。
木島氏自身は、あらかじめ航空会社に連絡する主義ではないようです。
航空機は障害の程度によって安全上の理由から単独での搭乗が出来ない場合もあります。
単独での搭乗が出来ない可能性があることを理由に航空会社への事前連絡をしないことは賛成できません。
航空会社側に障害者の介助をするアテンダントの配置を求める声もあります。
しかしながら、運航や通常業務の予備乗務員も以前に比べて削減されている情勢の中、予備要員を増員するような余裕はほとんどの航空会社にはないでしょう。
比較的柔軟な運用をしている日本のレガシーキャリアの国内線でも事前連絡なしに搭乗しようとすれば問題が生じる可能性が高いです。
航空機が他の交通機関と違うのは、予約が必要だということ。
予約時あるいは予約後に航空会社へ伝えることで、通路側の肘掛が可動式となっている座席や、手すりがある化粧室の近くの座席指定についても、ほとんどの航空会社で便宜を図ってくれます。
搭乗に際し、特別なケアが必要な場合は、予約の際に相談すること、或いは予約後早めに予約センターへ連絡することを強くお勧めします。
権利意識よりも旅行をする人が安全で快適に移動が出来ること。
これが一番大事だと思います。
0 件のコメント :
コメントを投稿