海外に行くときに両替はどうしていますか?
・日本の空港の銀行窓口で両替する・クレジットカードで現地通貨をキャッシングする
・FX会社の両替サービスを利用する
・現地で両替する
・トラベラーズチェックを用意していく
などなど、いろいろな方法があるかと思います。
FXのマネーパートナーズが提供している成田空港、羽田空港、中部国際空港、関西空港で両替金を受け取れるサービスがあります。
マネパ両替
たしかに有利なレートですし、1回あたりの手数料にしても多額を両替する場合は有利だと思います。
でも、海外に20万円とか持ってくの???
それに多額の現金を持ち歩くのは怖い。
私の場合、ほとんどクレジットカードのショッピング利用、そしてアメリカドルで100ドルくらいをクレジットカードのキャッシングで現地で用意、帰国後キャッシング分を期日前入金しています。
一番オトクな両替方法は、クレジットカードのキャッシング?
海外でのキャッシングについて、実は他の方法に比べて非常に有利なレートを使っているのにもかかわらずクレジットカード会社ではあまり詳しく紹介されていません。
なぜ、海外でのクレジットカードキャッシングが有利なレートになっているか解説します。
クレジットカードの海外利用の場合、通常、VISAインターやMASTERインターなどが適用した換算レートに対して、海外利用にかかわる事務コストとして1~4%の手数料が上乗せされたレートとなっています。
例えば、1ドルが10.00円だった場合、手数料が2.00%であれば、102.00円のレートとなってしまいます。
利息制限法の上限超過のためキャッシングの場合事務コスト加算が行われなくなった
日本発行のクレジットカードの場合、現在ではキャッシング利用の場合海外利用にかかわる事務コストの手数料加算が行われなくなりました。(稀に徴収する会社も存在しています。詳細はお持ちのクレジットカード会社にご確認ください)
これは、海外利用にかかわるコストとして手数料を上乗せした場合、法令に定める上限利息を超過してしまうから。
以前は、この手数料の扱いはグレーだったんですが、ATM利用時の手数料(105円とか210円とかの固定額)をみなし利息とみなさないようになってから、それ以外の手数料(海外利用にかかわる事務コストも含む)はみなし利息と判断する会社が多くなったことによるものです。
ただし、デビットカードや海外で利用できるキャッシュカードの場合、利息制限法は関係ありませんから、海外利用にかかわる事務コストもしっかり取られるので有利とはなりません。
VISAインターやMASTERインターの所定の為替レートですが、これには通常スプレッドは含まれません。
TTM(いわゆる中値)やニュースなどで耳にする為替相場とほぼ同等です。
(一部のクレジットカード会社は明らかに中値ではなくその他の相場が基準となっていると推察されるものがあります。)
ただしあくまでも“ほぼ同等”なので、経験上、ニュースとかで耳にするレートよりもそれほど大きな差とはなりませんがいいときもあれば悪いときもあります。
ということで、海外キャッシングの場合、必要な費用は、ATM手数料と利息ということになります。
なお、ATM手数料もとらないカード会社も存在しています。
マイレージ・プラス・セゾンカードの場合、100ドル(1ドル100円の場合)現地ATMで引出、引出後1週間後に返済(金利年18.0%の場合)した場合ですと、おおむね次の通り。
90ドル×100円=9,000円
9,000円×利率18.00%÷365日×7日=31円 ATM利用手数料…105円(10,000円以上の場合は210円)
手数料は31円+105円=139円
となります。
返済時にもATM利用手数料が必要なATMを利用して返済する場合はさらに105円がプラスされるため上の例だと244円となります。
実際には海外の場合、ATM設置者に支払う手数料(通常0~4ドル)もありますので、その分余計な手数料がかかる場合があります。※
また、旅行が長期間の場合は、利息の負担を考えた場合クレジットカードによるキャッシングではなく他の方法がオトクになります。
クレジットカードのショッピングについては、海外利用コストが加算されます。
ただ、ショッピングの場合はマイル(またはポイント)が加算されます。
したがって手数料を負担しているからといって一概に不利なレートとは言い切れないでしょう。
最初に紹介したマネパ両替の場合、金額が大きいと非常に有利なレートになります。
ひとりで多額を一気に両替して持ち歩くのは防犯上の観点からもあまりおすすめはできませんが、例えばグループ旅行の時であれば4人で合計4万円アメリカドルへ両替した場合の手数料は受取手数料を含んでも約600円、その場合一人当たりおよそ125円となるためクレジットカードキャッシングよりも有利に。
したがって、なんでもかんでもクレジットカードキャッシングが有利というわけではありませんが、有利な両替方法の一つであると認識しておくといいと思います。
※アメリカ国内など一部の国のATMの場合、ATM設置者に支払う手数料が既に一般化しており、かつ、高額となってきています。現地のネットワーク手数料の請求有無はカード会社により異なります。クレディセゾンは現地ネットワーク利用手数料の請求をしないカード会社のひとつです。
また、上記の例、マイレージ・プラス・セゾンカードで90ドルのみのキャッシングであれば得になる場合が多いものの、金額・期間によっては利息金額とATM手数料が変わるため一概に有利なレートとはなりませんので注意が必要です。
キャッシングの期日前入金についても、特段の手続なくATMなどで入金できる会社もあれば、期日前入金に手続きが必要な会社や振込手数料が必要な会社もあります。
当然ながら振込手数料がかかる場合はその分負担増となりますのでご注意ください。
ATM利用手数料なしの会社を選ぼう
2018年現在、クレジットカードでの海外キャッシングの際にATM手数料を取らないカードは以下のとおり。
旧信販会社系が多くなっています。
最新情報は別途確認することをおすすめします。
- アプラス
- 三菱UFJ銀行(クレジット)
- セディナ
- ジャックス
- JCB
- MUFGカード
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